ビタミンCのブログ

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なぜ日本は戦争したのか

なぜ日本は戦争したのか?

この問に、当事者、つまり実際に戦争にいったおじいちゃんは、「そらあ子どもたちに豊かな日本を残したかったからだよ」と答えた、という話をどっかで読んだ。これは率直な意見だ。

で、戦争に負けた日本はどうなったか。豊かになったが、いまはその豊かさの限界に到達し、貧富の格差が生じている。「貧富の格差が生じる」というのは当り障りのない言葉だが、要するに、ほとんどの人が貧しくなるということだ。

では、なぜ日本の経済成長に限界が生まれたのか? それは、日本に資源がないからだ。下の表を見てもらいたい。


戦後の日本経済の歩みより

これを見れば、二回あったオイルショックのあと、日本の成長率がガクッと落ち、以降まえの水準には戻らなかったのが分かる。

次に見るべきなのは石油の値段の推移だ。


はい。一目瞭然。石油の値段が何倍にもなったので、日本の高度経済成長期は終わった。そういうことだ。で、そのあと、石油の値段は上がり続け、日本の成長率も低いまま。

日本人の働いた分は、アラブの石油王に全部もっていかれているのである。



もちろん、石油以外にもエネルギーはある。だからこそ日本もまがりなりにも成長を続けられてこられたわけだ。もし石油に全部エネルギー依存していたら、日本の経済成長なんてとうに終わっていただろう。

今回中国ショックがくるまで、日本の景気がよかったのも、石油が以前と比べて無茶苦茶安くなったせい。円高になってもまだ石油が安くなったので、景気がよくなった。これも、2つグラフ並べてみれば連動しているのが分かる。




http://ecodb.net/stock/nikkei.html


http://ecodb.net/pcp/imf_group_oil.html

というわけで、日本の経済というのは、石油の値段に完全に依存しているわけだ。もし日本が石油産出する地帯を領土に持っていたら、日本は教育費無料、医療無料、結婚したら家と車無償提供、年金は50代から、というような国になっていたことだろう。これが、先人が戦争をはじめた理由である。