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右翼と左翼の違い

最近起こった朝日新聞の騒動をめぐって考えているうちに、日本における右翼と左翼の違いについて理解できた。

人間というものは、基本的な欲求として、食欲や睡眠欲、性欲のほかに、自負心をより強くもちたいという欲望がある。この欲望はナルシシズムとも言えるし、より肯定的に言えば、誇りとも言える。どちらもフロイト的に言えば、自己保存欲動の一種である。ただし、これは相手があってはじめて意味をもつ欲である。他人に対して自分の誇りを保持したい、あるいは誇りを相手にもっと見せたい、という欲望なわけだ。これは人間どころか、動物にも認められる欲望なので、人間にとって相当根源的な欲望なのは間違いない。

右翼と左翼の差というのは、この欲望をいかに満足させるか、自負心をいかに保持するのかという方法の違いだ。右翼は単純で、自分の自負心を自分が所属する日本という国の価値を高めることで高めようとする。あるいは、日本という国の価値を高く見積もることで高めようとする。これはわかりやすい。これに対し、左翼はもっと複雑だ、

日本の左翼というのは、基本的には自分が所属する日本という国によって自分の自負心が高められないと思っている人たちだ。彼らは日本は過去に罪を犯したと思っている。なので、彼らは日本を批判することで自分の価値を高めようとする。つまり、日本を低く見ることで、自分を高く見ようとする。日本を批判する自分は正しいと思うことで、自分の自負心を満たすわけだ。これが日本の左翼の根拠となっている。

こう考えると、朝日新聞がなぜ報道機関としての分を超えて、嘘の報道を意図的にしてきたのかが理解できる。というか、こう考えないと理解できない。朝日新聞はとても誇り高い新聞である。彼らはその誇りを、日本を貶すことで保ってきた。彼らの自負心は、報道機関として間違いなく公正な報道をすることによって保たれているのではなく、日本を貶すことで保たれる。よって結果として、日本を叩ければなんでもいいということになる。これが朝日の虚偽報道の原因の構図だ。

つまり、悲劇の原因は日本の左翼の立脚点そのものにあった。今回の事件は、日本の従来の左翼の完全な終焉を意味することになる。今後、左翼は違う立脚点を見つけなければ日本社会で生き延びることはできないだろう。